今日、昨年末に体験入会で来た男の子が再度体験に来ました。男の子と言っても彼は高1で、昨年末は受験生。テニスを頑張りたい！といっても技量は低い、受験生なので来れる日は週1日。選手コース向けのテニスを週一回やったところで、返ってわけ分からなくなってしまいます。その時は、今は受験勉強に専念しなさい。運動不足解消、テニスを少しでもしたいのであれば、インドアの一般ジュニアコースにしなさい。 と断りました。
高校に入学してから、時々見学に来ていたのですが、これを私は、時々いるレベルが高い雰囲気に憧れるタイプの子だと思っていました。話をした時には高校が私立に入学したため、親にこれ以上負担をかけたくないからバイト先を探していると言っていましたが、現実的に見て、このプログラムでやって行くのは自分には無理だということへの口実だと思っていました。
それがつい最近メールが来て、バイト先が見つかったからプログラムに入りたいと言って来たのです。当時の彼の技量を思い出し、もう一度体験をする、落とすこともあると告げました。
これまでまだ人数が少なかったこともあり、やる気があれば後は私が教えて上手くすればいいと、希望者を大体皆受け入れて来ました。でもその子達も大分テニスが出来るようになり、そのレベルでの新たな参加希望者も集まり始めて来て、定員一杯に近づいて来ました。そうなるとこれからは、プログラム全体のレベルをどんどん上げて行かなければなりません。ですから彼はジュニアである期間があと2年もなく、どれだけ協力出来るかが疑問ですし、技量の問題で他の選手達の足を引っ張るのでは受け入れられません。
そして今日、その体験を受けさせたのですが、
フォアがフェデラーを研究し尽くしたもので、それなりに打てる。バックも以前はボールをこすることしか出来なかったのですが、まずまず打てる。サーブも動作、確率共にいくらか怪しいのですが、とにかく全体的に大分しっかりして来ていました。
身体能力で言えば、それほど器用ではないでしょう。それを自分でここまで何とかしたことに私は心を打たれました。どれほどテニスが好きなのか、今までの私の勝手な思い込みに彼に申し訳なくなりました。
これだけの熱意を見せられて受け入れないことは私には出来ません。それほど皆の足を引っ張ることもなさそうですし、真似できる( 観察できる目)を持っているので、他の選手から良いところをどんどん盗むことでしょう(この目を他の子達にも持って欲しい！！)。彼がテニスプレーヤーとして成熟するのは、まだまだ先のことだと思います。でも進歩の速度を少しでも上げてあげられるよう、私も頑張らなければなりません。またひとつ、気持ちを込められる挑戦が増えました！
何故なら，よく言うことですが、私の仕事は(やりたいことは)育成です。既に上手い既製品選手をどこからか買って来て、うちの選手が勝った！といのは興味ありません。どれだけ私の受け持った選手が上達するかを手助け出来るかの方がワクワクします。
ところで今日漫才コンビが結成しました！私がボケ役、 小学生クラスのシュンがツッコミ役。面白いですよ！
それと今日から中高生クラスのカリンの妹が小学生クラス開始！早速私に始終ペンギン、ペンギン言われていました！
さあ、明日は何があるのかな？ワクワクします！