MUFG ニュージーランド遠征 まとめ

アカデミー国分寺

おはようございます。空港までのシャトルは、5時半という早い予約時間にも遅れず来てくれ、無事に空港での手続きも終えて、今皆でのんびりしています。

ウェリントンからオークランドまでも順調なフライトで、免税店で土産も買い、後は成田までの飛行機に乗るまでです。でもゲートまで着いて思い出す。いかん、家族への土産何も買ってない!飛行機の中で買わなきゃ… しかし飛行機に乗り込み、早速免税品のことを聞いてみると、もう機内販売はやってやないと言う… どうする健司… 家入れてもらえないんじゃないか?皆さんにはどうでもいい話ですが…

今飛行機の中で暇なんで、今回の遠征を振り返ってみようと思います。

今回のような、今まで会ったことない選手を連れていく時には、先ず本人のルーティンを見せてもらいます。その間にどんな子か観察して、どう接していけばいいかを見当付けます。今回もそうでした。これまでに、皆がそれなりに成績を出して来たことを前提に考えながら、最小限の要求だけにして、本人達のやり易いようにしました。居心地がいいと段々自分を出して来ます。「なるほどね!」という感じ!分かった後も自己管理責任だけを意識させておきながら、後はほとんど自由にさせました。またテニスにおいてもあれこれ言わないようにしていました。特にテニスは正しい、そうでないだけでは上手く行きません。今までの取り組みから、そのアドバイスが適切かどうかもありますし、何より信頼関係がなければ何も伝わりません。私が引率者の権力で自分の考えを子供達に聞き入れさせてしまったら、それこそパワハラです。

やることも100%試合に焦点を合わせました。いかに心、身体が元気な状態で試合の時にコートに立てるかを意識して管理(ただ見てた!)してました。

連れていった選手達は、皆やはり光るものを持っていました。それをもっと輝かせて欲しい。だから出来るだけ自身の感じることを重んじてやれるように導きました。そうしたらどんどん勝手に輝きが強くなって、試合で相手はその輝きに威圧感を感じ、まるで初心者のようになってしまうことも多々ありました。やり過ぎて自滅が多くなるのは、そういう時の典型です。つまり今大会で意外に楽勝が多かったのは、自身が凄かったからです。実際、同じ相手が他の選手とやってる時などは結構上手く、強かったのですが、我々とやると餌食になってましたから。

それともうひとつ良かった点は、皆をガチガチに管理しなかったので、早くから自分らしさを出してくれました。だから互いが馴染みやすくなり、直ぐに仲良くなりました。私もそれを補助するように、個々の特徴に合わせてグループでの役割を明確化しました!私がトモヤをあれだけいじったのはそのためです。これが試合で戦う上での心を整えます。親元を離れ、いつもの友達もいない、不慣れな異国の環境。精神状態が不安定になる、つまり実力が発揮出来ない要因になりますから。

この精神安定へ、私は出来るだけ異国であるがゆえ不利になることを解消する事に努めました。もちろん経験、勉強させることは別にやらせましたけど!

選手達の元々持っていた素晴らしい能力と、これらのことが上手くまわって、今回の結果が出たと思います。

ここで成田に着いてからのことを書きます。何故かいつも私だけ飛行機の席が遠い。選手達が前に座っていたので、飛行機を降り選手達が私を待っていないのを確認して後を追うように早足で移動。どこまで行ってもいないので、結局荷物受取場まで来てしまいました。でもそこにもいません。ちょっと焦りましたが、LINEの事を思い出して連絡を入れる。そしたら今入国審査のところにいるというから、そのまま私のいるところまで来るように伝え、無事合流!出口では日本テニス協会の斉藤さんとユイの母親が待っていてくれていました。帰国の挨拶をして、その後どうすることもなくその場にずっといる雰囲気だったので、私から別れを切り出し、両替とWi Fiを返しに行き、その後家路に着きました。だって関西組はこれからまだ移動があるので大変ですし。

終わってしまえばあっという間だったこの遠征。スポンサーのMUFGには良い恩返しが出来ました。私は1人調子に乗って焼いていたので真っ黒!この寒い時期に1人場違いな感じで通常業務に戻ります。

もしこのブログを読んで頂いていたら、この場でお礼を申し上げたいのですが。先ず私を指名して下さった日本テニス協会様有り難うございました。特に斉藤様には本当にお世話になりました。次にこの遠征に行かせて頂けた社長をはじめノアのメンバーの皆さん、私の指導のためのとても良いアップデートになりました。有り難うございます。そして選手のご両親様、大事なお子さんを私に預けて頂き有り難うございました。この遠征がこれから益々前進して行こうとするための、ひとつのエネルギーになってくれれば幸いです。最後に選手諸君!本当に楽しませてもらったよ!有り難う!皆面白いし、いい奴だし、テニスも凄い!これからの日本のテニスを引っ張って行ってくれ!いつの日かこの4人で、この遠征の思い出話しでも出来たら嬉しいな!

皆さん、それではまた!

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