もうひとつの別れ

アカデミー国分寺

今日(昨日) もう一人の選手がこのアカデミーを去りました。というか、退いてもらいました。
如何せん、このアカデミーは一面で活動しています。ですから多少の技量の違いはあるにせよ、流れ、方向性が同じでなければ上手く進みません。これが数面あれば、レベル等で分け、どんな子でもその子に合ったコートでやることができるのですが。
私の役目は個々の子供との付き合い、そしてこのアカデミーの統括です。もちろん発展させて行かなければなりません。
その子は比較的に後から参加したので周りと比べて劣っていました。しかし本当はそれはラッキーなことなのです。何故なら周りを見ればどうすればいいのか分かるからです。つまり後から来た子ほど早く習得できるはずなのです。
よくその子に言ったことですが、他の奴らはここには良い選手がまだいないから、私の言葉でイメージ、理解してやるしかなかった。だからこれだけ時間がかかった。でもお前は周りを見れば手本が一杯いる。それを真似すればいいと。
しかしやる気は一応あるのですが、行動における姿勢が伴わない。ギャップが埋まるどころか、どんどんおいて行かれる。選手間で変な気遣いが出て来てしまっている。基本的に誰にでもチャンスは与えるようにしていますが、判断、決断も私はして行かなければいけません。
何事にも上手く表現できない子でした。いつもかまってくれと私にボールをぶつけて来ました。本当に可愛い奴でした。
私もかなりの人と接して来ているので、直ぐに無理だと分かったのですが、何とかなって欲しかった。でもその子なりのペースですが、それだけの期間やれたので、かなりテニスができるようになったのですよ。
親から聞いたことですが、その子は他のところでテニスを続けたいと言ったそうです。少しはテニスをする良さ、楽しさをこのアカデミーから学んでくれて良かったです。
最後に皆の前で立派な挨拶をしてくれました。言葉の内容以上に子供であれば絶対に嫌なことを、しっかりやり遂げれたことが立派だったと思います。
彼のこれからの頑張りを期待したいです。

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