宏規日本を頼む!

アカデミー国分寺

昨日の金曜日、倉持宏規が最後の練習を終えました。
最初に体験レッスンに来た時には、…ん~、さてどうしたものかな?という感じでしたが、中学生でありながら準備が整うまで A (小学生クラス) でいいということだったので入会させました。
とても大人しい選手っぽくない性格で、時々いるのを忘れることもありました!が、皆と楽しみながら、頑張って練習に励んでいました。
彼の中学は付属です。ですが、それなりに勉強をしないと高校に上がることが難しくなります。いつも中間、期末などのテスト前には ”休み” 。そしてテスト開けにはボロボロになって帰って来る。いつも彼が戻って来たときのテニスを見るのが恐怖でした。
しかし最近になって、ようやく普通のテニスが出来るようになって来ています。勿論他の中3の選手たちには程遠いのですが。でも、この普通にテニスが出来るようになったということは、後にもっとテニスに打ち込める時間ができたときに、更なる上積みが容易になります。また誰に見せても恥ずかしくありません。これは彼の如何せん不器用な身体条件の下、とても頑張った成果です。そして体も以前は小さくヒョロヒョロだったのが、今では立派なアスリートのものになっています。本当に良くやったと言ってやりたいです。
生意気な小学生の中、 ”宏規君中学生なのに~” と言われたり、やっつけられて嬉しいわけありません。それでも文句も言わず奴らと協調性を持ってやれたことは、彼が優しく、ある意味面倒見がいいからです。
彼のその学校は大学まであり、それなりに名前が通っているところです。つまり結構頭がいいのです。こういう人間が、アカデミーという集団で心身ともに厳しい毎日を過ごせたのは、本当に良かったと思います。やはり人間は心身を鍛えてこそ健全になると思います。勉強で頭を鍛えただけでは、人と一生懸命な中、笑えたり、問題にぶつかったりして学んだ人間力には及ばないでしょう。と言うか、現実的に体験しないで学んだ知識は、私は本物だとは思いませんし、それで何かをされるのは怖いです。
頭が良い者たちが、いずれ日本を背負います。でも願わくば彼のような生い立ちを持った、文武両道の者に偉くなって欲しいと思います。人と真剣にブチ当たって学んだ人への礼儀、優しさ、そして時には厳しさを持って判断、創造して行って欲しいです。
頭痛の種が減っていいのですが、やはり別れは寂しいです。最後ということで彼に皆の前に立たせ、我々のルールを言わせて、それに他の者を続けさせました。私は彼や皆を見ることができず空を見ていました。えっ?私らしくないですか?いや、ただ飛んでいるカラスを見てただけです!
宏規.jpg

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です
コメント*
名前*
メールアドレス*

TOP