遼太の退陣と、後輩達の前進

アカデミー国分寺

少し前になりますが、野々垣遼汰が大学進学で本アカデミーを卒業しました。彼との出会いは約2年前。私がアメリカにいた時の日本人生徒が、今中国の私の元ボスのところを拠点としてツアーを周っています。そこでその生徒の母親が、遼汰の父親とテニスの日本人会で会いました。遼汰の一家が日本に帰る時に 「コーチを紹介して欲しい」にその母親が私を紹介してくれて始まりました。

彼のテニスを最初に見た時は 普通のジュニアクラスの高校生という感じで、技術はない、ボールは入らない、でした。最後まで決して選手としてテニスにガツガツとという感じにはなりませんでしたが、技術、安定感共になかなかのものになりました。彼は青山学院でそのまま大学も行きますが、体育会を挑戦してみるか検討中だそうです。聖乃が大きい男子が自分だけになる…と寂しがっています。何故か私がやると女子ばっかりになるんです。このアカデミーも最初は男の方が多かったのに!

今よ〜く考えてみると、彼の練習最終日に何もしませんでした。いつもはアカデミールール言わせたり、一言挨拶を言わせるのですが。でもその日は一緒に帰って、途中でラーメンを食べました。駅で握手の後別れたのですが、大の男が緩い握手。全く気持ち悪いったらありゃしない!もっとしっかり握れ!あっ、あと朝陽(時々遊びに来るチビ)が「遼汰君は?」と聞くので、「もう来ないよ」と返したら、ちょっと涙目になる!? 父親が「いつも遊んでくれたり、本当に良くしてくれたから、お礼と別れの挨拶をしたかったんです」! だから私が慌てて「また遊びに来るよ!(本当ですけど)」と言ったのですが、まだ今年小学校1年生の彼には「もう来ない」の意味、「また来るよ」の意味は分けて理解できるはずはなく、頭の中は???だらけだったでしょう。ゴメン、朝陽!

東京ジュニアが始まり、いくつか報告が入って来ています。佐藤優芽が14歳以下で本戦に上がりました。川口聖乃も16歳以下で本戦に上がりました。ちなみに奴は埼玉ジュニアです。佐久間悠太は12歳以下本戦からで1R突破です。

いつも、いい内容だけど負けて帰って来た!というのが多かったのですが、今回はこのアカデミー初の、試合に対しての準備の期間を設けてやっているからの成果でしょう。選手たち皆、技術、体力共に良くなって来ました。もともと細かい戦術などの指導は嫌いですが、今までとにかく大きなテニスの創造に力を入れて来ました。だから「挑戦!」がほとんどで、安定感、試合運びは荷の次。でも今年は全日本へと続く都県ジュニアに殆んどの選手が出れたこと、今までの積み上げを犠牲にして勝ちに行くことをしなくても、大分しっかりプレー出来るようになって来たので、これに少し整えるだけで準備が可能だったからです。特に予選は1セットマッチ。出遅れ、取りこぼしがが致命傷になります。試合前の練習コートもない日本の試合事情では、如何に少ない時間で情報を沢山得て、自分を整えて行けなければなりません。ですから練習開始の数分の簡単なボール打ちからいつもの自分を取り戻させるようにしました。また、挑戦的なショット、展開は一旦なくし、しっかり出来るようになったことを、とことん力強く使ってプレーさせることをしました。とかく球数が多いと何かを築くといった作業はやりやすくなりますが、如何せん雑になります。ですから練習メニューはポイント形式ばかりで球数を減らしました。本戦は3セットマッチ。本当に強い者が勝ちます。本戦出場者には「始終自分を整え戦い抜け!」です。

これからも逐一とまでは行きませんが、結果等をここで紹介します。何人が関東出場権を得られるか楽しみです。でも、ある意味早くこの期間が過ぎ、また通常の練習に戻りたいです。だって子供達にはもっともっと大きなテニスを身につけて欲しいですから!

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