2018 フロリダ遠征 まとめ

アカデミー国分寺

では、過ぎてしまえば「あっ!」という間だったこの遠征を振り返ってみます。

まず何故行くのか?そしてどうしてあそこなのか?

それは目的として、将来世界のステージで戦うようになる者に、海外での生活を馴染ませることが第一にあります。勿論やっている子供達は、そのレベルまで行かない者がほとんどですが、それでも道を敷き続けて、いつか該当者が現れた時に慌てて準備しなくてもいいようにしてるのです。また、どの子にも現在のグローバル化している社会に順応できるよう、英語、文化、食事などにテニスを通じて学び慣れることが出来るのは有益です。それに日頃の子供たちの動向を見て、まだ親の手を借りてばかり、もしくは親が手をかけてばかりなのが伺えます。こうやって親元を離れてみると、私は勿論あまり手をかけませんから、大抵のことを自分でやらなければなりません。そこで考えたり、工夫したりしてやってみて、結果から学んでいくことで自立、テニス選手としては自己管理ができるようになるのです。

あの場所は私がアメリカに住んでいた時の職場です。今その施設に入っている団体は変わりましたが、他の適当なアカデミーと比べ、なかなか一生懸命にやってくれます。だからいい加減なのはあまり来ませんから、「頑張る!」雰囲気があります。それに、そこには12年間も生活してたので、年々変わっているところもありますが、それでも何がどこにあるのかが大体分かります。そして何かあったときに相談できる知人も多くいます。つまり私も初めてで右も左も分からず、行動範囲が狭くなったり、何かイレギュラーなことが起きたら困ってしまうということがない訳です。これで、かなり金額を抑えてやることが出来、多くの者に参加してもらいたいと思っているからです。

子供達の大半は、遠征はじめは私を当てにしている感がとてもありました。私のことを知っていても、やはり外国は慣れない分特別なのでしょう。でも言ってみれば私の庭でのこと。何もない、何かあったら私が登場することを私の雰囲気から肌で感じ取った子供達は、次第にいつも通り+私からの要求によって当然自分のこと、加えて周りの人のことも気にして出来るようになりました。

コート上では、コーチ達がジェスチャーを使ったり、簡単な単語でゆっくり話してくれるので、ほとんどのテニスの用語が英語なこともあって、これも段々やり取りが出来ていきました。ここにに来る子供達は英語が堪能な子ばかりではありません。だからどうにかして伝えるすでをコーチ達は身に付けています。これは英語に慣れるには最高の環境です。

テニスにおいては、大体見た目に下手クソな者達とやることになります。そう見えるのは技術がまだしっかりしていないからです。でも沢山球を打ち込んでいるその子供達は、ボールを打つ感覚は持っています。だから出来栄えは同じになる訳です。これを真摯に受け止め、連れて行った子供達には、日頃生活パターンを工夫してもっと沢山のボールを打てるようにして欲しい。とかくノアの子達は「テニスはレッスンで教えてもらって上手くなる」と思い過ぎです。やり方はある程度教えてもらわなければなりませんが、出来るようになるためには球数が必要です。今まで世界ナンバーワンになった選手でさえも、つまり天才の部類でさえも、こちらの普通よりも相当多くのボールを打っていました。国分寺でも、それなりのレベルになっている者は同じ努力をしています。こういった気付きからの改善も、この遠征に含まれた目的です。

ノアでやって来た海外遠征は今回で3回目です。この遠征で上記のようなことを感じ取り、大きく変化した者が今までで1人います。今回の遠征からも、そういった者が出て来れば嬉しいのですが。

と、これで終わってしまうと私らしくないでしょう?真面目過ぎますよね?さて、何つまらない話をしようかな〜!ん〜私の頭の回路はそんなに器用じゃないので、直ぐには変えられない…  じゃー、帰国した時の税関でのひとコマ。

子供達を連れて荷物を見せながら、職員が私に質問しました。「渡航の目的は何ですか?」。「はい、テニスキャンプに行きました。」。職員が子供達のラケットを見ながら「そうですか!」と言いながら私の持っている長い箱を見て、不思議そうな表情になったので、「これはゴルフの練習器具です!私は選手じゃないからテニスはしません!」。職員は女性でしたが、2人で「ワッハッハ!」と和やかに税関検査を終えました!ではまた!

 

 

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