今日アカデミー卒業生が遊びに来てくれました。以前のブログから読まれている方は知っていると思いますが、今日はこのブログから読まれている方を主に書いて行きますので、重複しているところはご了承ください。
彼女は写真の右から2番目です。
彼女との始まりは、あまりスムースではありませんでした。非常に保守的な心構えで、自分を高めて行くといった挑戦的姿勢は皆無。これでそれなりのテニスができるのであれば、高2なので残すところ冬、そして翌年の春しかないのでいいのですが(本当は私はそういう捉え方も好きではありませんが)、ボールが入る打ち方をしていない!!目標は?と聞いたら都大会出場と、それなりのことを言うので、これは何とかしなければなりません。早速打ち方を整えに入りました。
私のことをご存知の方はわかるでしょうが、ボールを作る(シェイプする)要素以外は結構てきとうです。なぜならテニスは常に事情が変わるので、あまり全てを特定の動きや形にしては良くありませんから。
彼女のテニスにしても、彼女なりの動作を尊重して、ボールが打てることに必要なことだけをやりました。それでも ”分からなくなった!” ”全然できない!” 前よりもちゃんと打てるようになったのにですよ?もちろん多少は不安になるでしょうが、前を見ることを忘れては、現在を守ることもできません。
でも結局成果は出て、目標に到達し、今度は大学のことについて聞くと、ある体育大学の短期、もうひとつはテニスと全然関係ない、そして将来の目標にたどり着くための学部がない大学へ推薦枠を使って行くというのです。 ”全く自分の人生を何だと思っているんだ!” と、つい(?)言ってしまいました。早速元生徒の2人が体育大学に行ったので(随分前に卒業しましたが)、ひとつのほうは監督さんにも面識があったので、そこに連れて行き、推薦枠をもらい、無事合格し、現在その大学に通っています。
相変わらず否定的なところもまだありますが、大学に入るまでのアカデミーでの付き合いによって、テニスも人間的にも一回り大きく(丸く)なったと思います。
その彼女が来てくれた事は、私にとってとても嬉しいことでした。 ”何でラケットを持ってこなかったんだ?” と言ったのですが、今回は遠慮したのでしょう。でも今度来るときにはやらせてくれとのことでした!
たまたまテニスですが、ひとつのことに互いに頑張った仲は、結構家族に近い関係であって欲しいと思います。ですから懐かしく思い訪ねてくれたりするのは、嫁に出た娘が里帰りして来た感じです(ちょっとオーバーかな?)!
これで今度来た時には、後輩たちと練習してくれれば(面倒見てくれれば)、この精神は後々まで続いて行き、ひとつの大家族になるでしょう。こんな些細な夢を見て、でも私にとっては最高の夢として ”人の歩みは前も後ろも続いている、続いて行くものなのだ” ということを、日々子供たちに伝えられるよう真剣に付き合って行きたいと思います。
今日はどうしたんだろう?こんなに真面目な事ばかり書いて。明日風邪でも引くのかな?
あっ、でも今日は声が大分出ました。インドアの大人の方たちは喜んでくれましたが、子供たちは ”やっぱ うるさい! もう一回声かれろ!” … だそうです!