嬉しい別れと悲しい別れ

アカデミー国分寺

昨日大浦優香が3月から大学の練習が始まるため、ノアでの最後の練習をしに来ました。思えば彼女との付き合いは結構長く、私が帰国してそれほど経っていないころからですから、2年以上になります。
帰りの電車で彼女が ”コーチに会わないであのままやっていたらどうなっていたか怖い!” 私も ”あの大学は無理だっただろうな!” というやり取りがありました。別に私が偉いなどということを言っているのではありませんが。
とかくいい加減なことを教える指導者が多い中、(一応)しっかりした技術を教える指導者に出会えたことは幸運なことですが、それ以上に迷いなく私の言ったことを、コート内外でしっかりやって来たからこそ出せた結果なのです。
以前私が越谷で指導していたときは彼女の学校も近く、比較的いい条件でした。でも職場が国分寺に移っても、毎回往復4時間くらいかけて来たのです。電車賃だって馬鹿になりません。始める前はもちろん、途中でいくらでも簡単にくじけそうになる条件です。まして彼女の学校は、無駄に毎日朝練があったのでなおさらです。
内面的に、まだ自分をしっかり整えられない未熟さはありますが、歳をとるにつれて少しずつ良くなって行くことでしょう。
彼女に送った最後の言葉 ”俺から何かしてもらったと思うなら、いつか誰かに何かしてあげて欲しいし、そのために成長しろ。頑張れよ!” です。ちょっと恥ずかしい気もしますが、本当にそう思います。
そして今日山中雅貴が退会の挨拶をしに来ました。彼は脊椎分離症をわずらい、このまま続けると、日常生活まで支障を来たしてしまうと医者に言われ、止むを得ずの退会です。
好きで楽しみながら、努力を惜しまないでやれることにめぐり会えたことは、幸運だと思います。
でも先天的なものか、彼の動作の中の不器用さから来る体への負担か、その両方かでそれを断念せざるを得なくなってしまいました。私だけに報告しに来たときには泣いていました。そして今日皆の前でも泣いていました。でもそれは全然恥ずかしいことではないと思いますから書きました。
どれだけ悔しいか、残念か、人には分からない思いがあるはずです。そして ”このアカデミーが好きだったから” ですから。
私は他の皆に ”雅貴には何もしてやれないけど、彼のことを思う気持ちがあるなら、その分自分たちが頑張れよ!” と言いました。きっと彼も皆が良い選手になって良い戦績でも出したら嬉しいでしょうから。
皆と最後に交わした熱い握手、互いに忘れたくないものです。
でもそこでやってくれるのが子供たち。優香のときも雅貴のときも ”じゃ忘年会のときにまた会おうね!” すっかり昨年やった忘年会を同窓会に、そして恒例行事にしてしまっている!! あーあ、まだ先のことですが、今年もやりますか。今からビンゴの賞品集め始めよっと!
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